グリーンカードは永住者特権!?

Being a permanent resident is a “privilege” and not a “right”.

移民の手引きの中にある一文です。


「永住権は特権ではあるが、権利ではない。」

「特権」とは政策上便宜的に付与されたもの。与えたり取り上げたり出来るもの。
「権利」とは人間の本質的なもの。奪われてはならないもの。

難しいですね。


と昨日アップしました。

最初、何を言いたいのかよく理解できませんでした。
私の中のイメージでは「特権」というと、「権利」の範囲を更に超えた「絶対的な権利」という
ふうに考えてしまいます。
つまり「他がどうにかしようとしても、絶対にゆるがない特別な権力」的なイメージでした。
しかし実際は、その人物に特別に与えられた権限もしくは待遇に過ぎないという事なのです。

つまり、
「特権」=特別に与えられた権限(この場合はDVプログラムという抽選での当選)によって
米国への永住権(いわゆるグリーンカード)は取得が可能です。
それにより米国において一定の「権利」を与る事ができるのです。
働けたり、公立学校へ行けたり、銃を所持できたりといった「権利」です。
しかしその「権利」を主張する為には、米国への「義務」(RESPONSIBILITY)を果たさなければ
ならないのです。
法の遵守とか、納税、選抜徴兵の登録などなどです。
その米国への「義務」を果たさなければ「特権」で得られた「権利」を失う事になるのです。
失ってしまわないように「義務」を果たす事が重要なのです。

「グリーンカードはわれわれ永住者の特権だ!」
ではなくて、
「グリーンカードは私たち永住者に与えられた特権です。その特権を維持する為には定められ
た義務を果たさなければなりません。」
という事になります。