オバマケアその2

ニュースでオバマ大統領が「国民皆保険」を提唱した時は、その詳しい内容も分からずに
ただ日本と同じような皆保険制度を行うものだと思っていました。
でも、どうやらその制度の内容は日本のものとは全然違うと言う事が分かってきました。

そもそも「オバマケア」という名称は、反対派からの否定的な意味合いで出た言葉のようです。
イメージ的には「オバマケア=オバマ大統領が市民をしっかりお世話しますよ」なのですが
実情は「オバマ大統領が新たなる税収のために市民に医療保険加入の無理強いをしますよ」
というもののようです。

おもな制度内容
①保険加入の義務づけ・・・米国民は公民問わず医療保険への加入が義務づけられ、加入しない場合
は罰金が課せられる。

②医療保険取引所の導入・・・無保険者にリーズナブルな料金で民間保険を購入出来るようにするもの。いろいろなものから自分にあったプランを選択ができるようになっている。(Health Insurance Exchange)

③低所得者層を対象にした補助金の提供・・・税額控除というかたちで補助金を提供するもの。

④メディケイドの拡張・・受給資格者の拡張による受給者の増加。

この内容を見る限りは、特に悪い制度のように思えないのです。
このとおりの制度であれば、いままで無保険だった人が入るきっかけになると思います。

が、実際にはそのような無保険状態の人でも支払いの出来るリーズナブルな保険が本当にあるのでしょうか?
コメントいただいたミセス・リトルポテトヘッドさんの話を聞くと、本当に困っている人には手は差し伸べられていないように思えてなりません。
そもそも医療費が高額すぎることに根本的な原因があるような気がします。
医療費が高いから当然医療保険の掛け金は高くなる。
保険会社としては、そうするしか手段はないと思います。
仮にリーブナブルな保険があっても、高額治療はカバーされなかったり、自己負担がかなりの
比重であったりといった保険になってしまうのではないでしょうか?

移民として米国で生活をしようとした場合、高免責医療保険を従業員の為にある程度負担してくれる会社を見つけなければならないかもしれません。
もし、それが上手くいかないならば、会社が加入している自己負担額の大きい安い保険に加入するか、医療保険取引所から自分たちに適した保険を見つけなければなりません。
また、米国で起業する場合も同じく自分で保険を見つけて加入しなくてはなりません。
保険が高いから入らないという選択枝はもうないのです。
2014年より保険未加入者には罰金が課されます。
罰金ではなくて、そのお金が国民医療保険となるような仕組みにならないものでしょうか?
罰金として徴収された税金が、なにに使われるのかもとても興味があります。

そのうち、偽造旅券屋ならぬ罰金逃れの偽造保険証書屋が儲かる時代が来るかもしれませんね。