2015年オバマ大統領の一般教書演説

先月の1月20日に恒例の大統領の一般教書演説が行われました。
オバマさんになって数えて6度目になります。

一般教書演説というフレーズは、ニュースなどでなんとなく耳には入ってきてはいましたが、ほぼ「右の耳→左の耳→外」状態で、その演説の内容に至っては、耳の中に入ることすら拒絶している状態でした。

しかし!いよいよ移住へのカウントダウンという状況の中、この演説に少なからず興味を覚えるのでありました。というかアメリカの現状を少しでも理解しておかないとです。

一般教書演説って?
いったいどんな事言うの?

英語だと 「State of the Union Address」
アメリカ合衆国において、大統領が連邦議会両院の議員を対象に行う演説で、国の現状 (State of the Union) についての大統領の見解を述べ、主要な政治課題を説明するものです。


年頭に行う所信表明のようですね。大統領の今年のマニフェストといった所でしょうか。
だた、表明しても実行できるとは限らないようで、何かの法案を通すには通常は連邦両議会(上院と下院)の可決が必要になるからです。
昨年11月の中間選挙で、共和党(オバマ大統領の所属していない方の党)が両院ともに多数派となったため、オバマさん率いる民主党には厳しい状況となっております。

そんな中での一般教書演説。
では、実際に何を述べたの?



この動画には英語字幕が付いてます。

この15年はテロに始まり、紛争への介入など、経済にも大きな悪影響をあたえてきたが、
ここ近年は復活の兆しが見えてきました。
これからの15年は、再び「強いアメリカ」となるべく・・・


ながーい拍手喝采=「applause」しているのは、ほとんど民主党議員でしょうね。
さすがに1時間強もある演説・・・・。はやくも挫折です。

以下述べた順に・・・

最初は主に中間層へのアピール

①税制改革・・・
●子供のいる世帯には控除額を一人当たり年3000ドルに引き上げ。(現行の3倍)
●共働き世帯に対して500ドルの税控除


②有給制度改革・・・
●育児休暇制度・病気休暇の有給化の推進。(労働者全員に7日の有給を)

アメリカって勤め先によっては育児休暇が有給でない場合や有給を補償していない所が多いようです。4300万人に給与補償がありません。無給だったら生活にも支障がでてくるので、出産のときも、子供が病気の時でさえ、そうそう長く休んではいられなくなり早期での職場復帰を余儀なくされそうです。
子育て支援と有給制度改革の実行でアメリカの多くの家庭はいい方向に向かうのだと強く述べています。

続いて、スキルアップ支援に関して

③無償教育・・・
高等教育の充実。
●最初の2年間の学費を無料にし、コミュニティ・カレッジに通う学生を増やすこと。


21世紀を掴むには知識・教養が不可欠であると。学生の40%が通うコミュニティーカレッジを
広く退役軍人や片親の子供の職業支援など、広くいろいろな人が通える学校として開放していくと。高校の無償化が出来たのだから、出来ないわけがないと。



最後に、教育こそが我々の経済の復活の象徴なのであると。

景気の復活は、産業に多くの雇用を生み、さらにグーグルやebay、TESLAなどの企業によって、さらに多くの雇用を生み出しているのです。
そして将来においてもここアメリカがその場所であるべきであると。


④インフラの整備と輸出国アメリカとして・・

●さらなるインフラの整備(近代的な港、頑丈な橋、高速鉄道やハイスピードインターネット)。
●アメリカ製品の輸出のための貿易ルールの見直し。
●科学・医療分野での大きな発展。
●高速ネットワーク環境を、広く提供し次世代の事業者の活躍の場を設ける。

輸入大国と思っていましたが、消費者の95%がアメリカ外であるといってますね。
(アメリカ発なのか、アメリカ製なのかよくわかりませんが、おそらくアメリカ発でしょう)
そして、中国に移っていた仕事を取り戻したいと思っているとも。

いろいろな技術の発展は、職を生み出してくれると。たしかにその通りです。
私も、難なく仕事が見つかるといいですが。

ようやくスピーチの折り返し地点です。
あと30分も!?
あまりにも時間がかかるので「続く」