入管越えは山険し
- 2016.12.09
- USCIS情報局
クリフハンガーのような終わり方ですみません。
アメリカ市民および永住権所持者の簡易入国審査は3名の審査官が対応していました。
私の前に並びは10名ほど。
前の7名は、ほとんど時間を要することなく入国を許可されていました。
「これはいい兆候!」
この調子で、私も短時間で脱出できるかも!と喜んだのも束の間。
8番目の初老のご婦人(アジア系日本人?)が向かって右のカウンターで問答を繰り返しています。
何を言っているのかは、よく聞き取れませんでした。後姿なのでご婦人が日本人かも英語で話しているかもよくわかりませんでした。
でも滞在期間でやり取りしている感じです。
「こういうパターンもあるのか!いやだなあ。」
と思う間もなく、私の番になりました。
手招きしているのは、真ん中の若いサモアンの男性審査官です。
以下、やり取りです。
審査官にパスポートとグリーンカードとプリントを渡します。
審査官(以下IM):「どれくらい国外にいましたか?」
私:「およそ5か月です。」
IM:「はあ?なんで5か月も国外にいたのですが?」
私のこの一言で審査官の顔が一瞬にして曇りました。
どうやら、簡単にはいきそうにないようです。
5か月もの間、アメリカを離れるなんてどうして?シンジラレナイって感じだと思います。
私:「なぜなら、今は日本で仕事しているからです。」
IM:「なんの仕事をしているのですか?」
私:「会社員です。」
IM:「なぜ日本で働いているのですか?」
私:「日本に住んでいるからです。」
IM:「今回はどれくらいの間、滞在するのですか?」
私:「3日です。」
IM:「なぜ—-???」
通常であれば、パスポートと一緒に渡すはずのリエントリーパーミットの冊子が今回はありません。
なので、このタイミングで持ってきていたリエントリーパーミットの通知書を見せて説明しました。
私:「実はリエントリーパーミットを申請しています。しかし許可は下りたのですが冊子がまだ手元に届いていないのです。この用紙はバイオメトリクスを行った証で、こっちは MY USCISでの最終画面をプリントアウトしたものです。私は長期で国外にいることのできる許可を得ています。」
審査官は1分ほどジーッとその用紙を食い入るように眺めていました。
この1分、長かったです。
次の展開がまったく読めません。
ここまで5分ほどでしょうか。(何も問題ない人は30秒ほどで通過です)
審査官は、おもむろにスタンプを手に取り、私のパスポートにスタンプを「ガチャン!」と押し、
そして「whoops!」と叫びました。
これが私のパスポートにおされたスタンプです。
おいおい!
2010年4月に知人の結婚でハワイに行った時以来のビザウエイバーのスタンプを押されてしまいました。
訂正方法もいい加減で笑えます。
手直しされたパスポートとグリーンカード、そして渡した書類を受け取り、何とか解放です。
(前回はプリントアウトしたものを回収されましたが、今回は回収されませんでした。)
冊子は手元になくとも、リエントリーの申請の効果はあったようですね。
出国後5か月でも、厳しく突っ込まれました。
何はともあれ、無事入国完了です。
審査後の階段にある「ハワイに来たぞ!」的な看板が入管前の所と入管後の所も覆われていました。
修復なのか、差し替えなのか気になります。
ホノルル空港のバゲイジクレイムの荷物の到着は、恐ろしいほど早いです。
ターミナルに行くと、必ず床に綺麗に並べてあります。
Welcome to the United States!
またまた来ました、今年2度目のハワイ!
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