米国住所の確保(その3)


前回のつづき・・・

「私設私書箱」の開設により「米国住所」の確保は完了しました。
開設からグリーンカードの入手までの過程において、気になる点がいくつかありました。
質問してみると、すぐにご回答をいただけましたので、Q&A形式にて詳細をアップいたします。

Q:プランはどちらを選ばれたのでしょうか?(無料プランと有料プラン)

A:無料プランを選択しました。
グリーンカード申請の際にアメリカの住所を書かなければならないこと、受理されて面接まで進めるかどうかまたそれがいつになるかわからなかったこと、グリーンカード受領の1回しか使わないであろうこと、以上のことから無料プランを選択しました。

住所は下記のようなフォーマットで使えるようになっています。
(#のところが部屋番号みたいです)

xxx xxxx
1234 NW 11 ST #Z9999
MIAMI, FL 33166



Q:ご家族分の追加料金は発生しないのでしょうか?

A:代表者である私を登録しておくことで、家族の郵便も届きました。
追加料金も必要ありませんでした。さらに言うと、グリーンカードの発行は家内の分が先に到着して、私の分がその9日後に届きましたが、その時点で転送指示をかけたら2つをまとめてFEDEXで送ってきました。



Q:書類の発送は一回で済んだのでしょうか?2回ですか?

A:これはまとめ発送のことを指しているのであれば、まとめ発送が可能です。


Q:サイトを見ると一番安い発送で$38.98になってますが、別の安い手段はあったのでしょうか?

A:選べたのかも知れませんが今となってはわかりません。
ただ、トラッキングが必要だったので他に安い手段があったとしてもFEDEXを選んだと思います。
事実、どこにあるのか本当に細かくわかって安心でした。料金は$42.90でした。


Q:公証書類はご家族分も必要なのでしょうか?

A:USABOXを選んだ理由のひとつに郵便の代理受領をしてもらえることがありました。
そのためには公証済みのUSPS Forms 1583 × 2通をUSABOXに送る必要がありましたが、USABOXの口座が私のものひとつだけなので公証書類は私だけでOKでした。

なお、アメリカ大使館での公証は枚数でいくら、という料金になっており、Forms 1583は2枚の構成なので、両面印刷をすると公証料金を節約することができます。
(実は1通の公証をしてもらってから、2通必要ということがわかり、もう一回公証に行く羽目になりました。その際にわかったことです。)
$50 × 2通(2枚) = $100 です。これをEMSでUSABOXに送りましたが、もちろん普通郵便でも問題はないと思います。



Q:中身を開封して内容をスキャンしてもらうことは可能なのでしょうか?

A:荷物が届くと、到着通知メールが届くとともに、宛名/差出人のところの写真付きでWeb画面で確認し、転送指示がかけられるようになっています。
ちょうどこの画面の一覧と同じですね。(https://www.usabox.com/what.asp)
再梱包してまとめ出荷はしてもらえるようですが、開封して中身をスキャンするということは記載がありませんでした。たぶんできないものと思います。
また、月額有料プランであれば、要らない荷物は捨ててもらうことはできるようです。
ちなみに転送指示をしてから届くまで、4日でした。

追記として二つ

なお、USABOXの住所ですが、グリーンカード申請の際、大使館での面接の際、初回のアメリカ入国の際の3つのタイミングで確認されることがありましたが、どのタイミングでも咎められることはありませんでした。初回のアメリカ入国の際には「ハワイの住所でなくてフロリダでいいの?」とは聞かれましたが、「まだハワイの住所がないので」と答えたら、「あっ、そう」という感じでした。


また、ご質問がありませんでしたが、アカウントセットアップのプロセスで少々手こずったのが、クレジットカードの認証のところでした。
1. (アカウントセットアップのプロセスで)Web画面にクレジットカードを登録する。
2. 登録されたクレジットカードに5ドル以下の少額の課金が発生される。
3. クレジットカードのオンライン明細で課金金額を確認して、USABOXに知らせる。
4. 金額が一致したら、クレジットカード認証が成功。課金金額と同額のマイナスが課金されてゼロになる。
課金されてから、クレジットカード会社のWeb明細に反映されるのに時間がかかるので、多少混乱して何度もやりとりを行いました。
この認証があるので、逆に安心して利用できました。



貴重なご意見ありがとうございました。
やはり、経験しないとわからない事がいろいろありますね。

フォームの公証で$100。
一回分のFEDEXの送料が$42.90。
その他雑費(交通費、郵送代等)を考慮しても18000円もあれば足りそうです。

しかしリスクがある事も忘れてはいけません。

一つ目は手紙の中身は届いてからでないと確認できない事。
何等かの不測事態(指紋が上手くとれなかったり、データが消失とかの場合)などにより再出頭の通知が来た場合は、その手続きの為に米国に行かなくてはならない可能性もあることです。
再出頭は先方が勝手に出頭日を設定されていますので要注意です。

二つ目は、出頭の地がフロリダ州マイアミである事。
私は行ったことがないので、とても遠くに感じてしまいます。
日本からは直行便はなく、ダラス経由で16時間ほど掛かるようです。
行ったことがない地で不安な事と、西海岸と比べても料金が6万ほど高いです。

私たちの過去の経験ですと、書類作成6月2日の通知で出頭日は6月16日になっていました。
このような状況になった場合、リスケをお願いすることになるのですが、リスケには通知の
原本の返送が必須となります。この業者の場合は、中身の開封が行えないので、一度ご自分で
届いた書類を日本から送りなおすパターンになります。
このようなケースは、稀であると考えたいのですが、実際に私の妻(GC)とカナダのミシェルさん(リエントリーパーミット)も経験しています。

このリスクをどう捉えるかにもよりますが、このような信頼のおける業者を利用すれば、
比較的低コストで「米国住所の確保」から「グリーンカードの転送」までを行うことができるという事も事実です。

もうお一方は、ロサンゼルスに住所のある業者を利用したパターンですが、
こちらは、現在進行形になりますので完了後に改めてご報告できるかと思います。

実行は、くれぐれも自己の責任においてされますようお願いいたします。