ハワイ移住に憧れて-2

ハワイに住む(=永住)為には、現実的にクリアしないとならない様々な高い壁がいっぱいあるのです。

日本人の場合、長期滞在する場合に問題になるのがビザです。

ビザなしで米国に入国しても、出来る限りぎりぎり滞在可能な期間は90日です。

これは観光目的で訪れる人に対し年間最大90日まではビザ申請をせずにアメリカに入国出来ますよ!

という日本とアメリカでの友好的な決まり事です。

VISA PROGRAM WAIVERといわれているもので、入国の際にガシャンとスタンプされるのがそれです。

ただ当然のことながら、いれて90日です。

それ以上いれば、見つかれば即刻強制送還で2度とハワイ(アメリカ)には足を踏み入れられなくなるでしょう。

つまり90日以上の滞在を望むなら、ビザを申請しないといけないのです。


非移民ビザはいろいろありまして、20位種類があります。


一般的なものは学生ビザ(Fビザ)と就労ビザ(Hビザ)というものです。

語学留学の場合などは、現地学校法人の入学証明書があればある程度ビザが許可されると思います。

しかしこのビザは学生ビザなので働くことは出来ません。

アルバイトなどで働いてその対価を賃金で受け取るとこが出来ません。

仮に上手く事が運び現地の大学に入学することが出来た場合、

卒業前後に数年だけ働く事(プラティカルトレーニング)は出来るようですが、

それもわずか数年です。時が来れば日本に戻らないといけません。

とにかく金銭的に余裕がある人でない限りバイトなしで留学はとっても無理と

いうのが現状です。




労働目的で入国するとなると必要なのが就労の為のビザです。

これは取得が相当困難なものになります。

なにかの突出した才能があれば、たとえば一流野球選手とが有名舞台演出家

とか音楽家などは比較的取得(Pビザ)しやすいといいますが、

ごく普通の何の才もない一般人にはなかなか許可がおりません。

Pビザまではいかないにしても個人の能力が重視され判断されます。

現地で雇用可能な能力に関しては現地人を採用するのが大筋の基本のようです。

最近はすし職人も現地雇用の人が多いと聞きます。

という訳で、アメリカで現地企業で働くとなると相当ハードルが高いのです。

海外転勤のある会社に勤めていて、その転勤先がハワイになる可能性のある

業種は、旅行業界か飲食業ぐらいではないでしょうか?(駐在L-1ビザ)

仮に取得出来たとしても更新時期が来るたびにわざわざ申請する必要もあるのです。

そしてもっとも致命的な問題は、自分の意思ではなく、会社の命でハワイにいら

れるということです。

いつ何どき転勤になるか、はたまたリストラにあうか、最悪会社が倒産!ってこと

も考えられ、雇用主(スポンサー)におんぶにだっこの状態なのです。


とにかくアメリカの何らかのビザを取得するということはとっても大変な事なのです!



では、まったく可能性がないかというと、そういうわけでもないのです。

(3に続きます)




(この記事は、昔ほかのブログにアップしたものを加筆修正したものです。)