特別移民ビザって何?

システムクラッシュの件で国務省のサイトを見ていたら、
そのサイトのNEWSROOMに、

Reports on the Staus of the Iraqi and Afghan Special Immigrant Visa (SIV) Programs

という記事がありました。

SIV(スペシャル イミグラント ビザ)というもの初めて聞きました。

いったい、どんなビザなのでしょうか?
調べてみるも、日本語でヒットする検索結果が一つもありません。

以下、あくまで独自の調査結果です。

米国永住権を取得する手段としては、以下の方法があげられます。

①移民多様化ビザ抽選による移民ビザ
②家族に基づく移民ビザ
③米国企業の雇用に基づく移民ビザ

①は、多民族国家である米国ならではの無作為抽選による永住権の取得手段です。
②は、米国市民との婚姻での取得や、米国籍者の最近親者としての取得などです。
③は、スポンサーとなる雇用主が申請するものです。
特別な技術を持った人や専門的な知識のある人、その分野のパイオニアなどが取得
の出来るものです。投資での取得もこのカテゴリーになります。

この雇用に基づく移民ビザの中に「特別移民」というものがあります。
これが「SIV((スペシャル イミグラント ビザ)」なのです。

この場合、イラク人、アフガニスタン人で米国政府機関により雇用された人への
特別な移民ビザという事になります。
該当国において米国人に変って採用された該当国国民に対し、その年度を通じ年間最大
5000件の移民ビザを特別に発行するというものです。
つまり、米国政府の為に現地で働いたことで、なんらかの脅威が発生する可能性がある
ことを理由とした米国への移住を許可する措置法案です。
当然、本人はもちろんその配偶者、未成人の子供にも付与されます。

申請の条件は、
①該当国民でなければならない。
②現地での政府機関での1年以上の勤続。
③雇用期間の上司からの推薦状。
④深刻な脅威があることの評価基準クリア
⑤バックグランドの審査をパスする事
など。ちょっとハードルが高いです。

米国との戦時下において、自国ではなく米国の為の仕事を選んだ人たち。
いったいどのような仕事だったのでしょうか?
通訳?派遣された兵士の世話係?要人の運転手?
まさか諜報活動?それとも武器を取った?
戦時下ということで、いろいろ変な想像してしまいますが、
米国の為に尽くしたという事は、それだけで十分に米国に迎えられる権利があるという事です。
ただ年間発行数に制限を設けているのは「?」ですけど。

移民ビザの取得方法、いろいろあって、また一つ勉強になりました。